2025.08.18
学会・研究会
論文掲載のご報告
当科の坂本悠記先生の論文がInternational Journal of Stroke誌に掲載されました。
坂本先生、おめでとうございます!
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40762308/
●研究の内容
血管内治療を施行された急性期脳梗塞患者さんを対象に、再開通(再開通が得られなかった方は最終造影)から24時間後follow-up MRIまでの血圧値と脳梗塞体積変化を調べました。再開通後の血圧の最低値と血圧変動は梗塞体積増大と関連しており、再開通はその関連を修飾する(血圧最低値や血圧変動と梗塞体積増大との関連を軽減する)、という結果が得られました。この結果から、血管内治療を施行された急性期脳梗塞患者さんでは過度の血圧低値を避けることが梗塞体積増大を防ぐことに繋がる可能性が示唆されました。
●坂本先生より一言
大量の血圧値データの取り扱いや非線形解析など、自身にとって大変勉強になった研究でした。患者さんの治療・ケアを行ってくださった皆様、脳梗塞体積の測定を一緒に行ってくださった青木先生・西先生、データベース登録、整理にご尽力下さっている下山先生に改めて感謝申し上げます。
