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教授よりご挨拶

木村先生

情熱のある君を求む。理想とする脳神経内科医を目指す!

平成26年7月1日より日本医科大学脳神経内科に赴任した木村和美です。脳神経内科はcommondiseasesから神経難病まで、幅広い疾患を担当します。症状で言えば、頭痛、めまい、しびれ、脱力、認知症など、よくある主訴の疾患です。そのため、幅広い知識が求められます。脳神経内科の診療の基本は、神経学診察であり、神経所見より病巣の部位を推測することができることが、他の疾患と大きく異なります。よく神経は難しくて嫌いだと言う人がいますが、その多くは、教科書に掲載されている神経解剖の複雑さや神経の走行などを覚えることに難渋した人が多いようです。人の名前が付いた症候群など、聞くだけでいやになりますよね。しかし、患者さんの神経症候から学ぶと、とても興味がわき、これほど論理的な学問はないと思います。ぜひ、神経学嫌いな人は、一緒に患者さんを診察して神経学の面白さを経験してください。

脳神経内科の担当する疾患で一番多い患者は、脳卒中です。市中病院では、神経内科医は多くの脳卒中患者を担当することとなります。神経内科医として脳卒中の適切な診断と治療が求められます。神経内科を目指す医師は、将来的には変性疾患の研究をするにせよ、一度は脳卒中の診療を経験しましょう。脳卒中しか診れない神経内科医は問題であり、逆に、変性疾患しか診れない神経内科医も問題です。これからの日本の医療は、研究中心から患者中心と大きく変わっていきます。現在、神経内科医として脳卒中診療ができることが求められています。日本医大脳神経内科は、脳卒中も変性疾患も診療できる理想とする神経内科であります。ぜひ、情熱のある君、一緒に、神経学を極めませんか!日本医大脳神経内科の特徴を以下に述べます。

1.幅広い神経疾患を診療

脳卒中をはじめ変性疾患、脱髄疾患、炎症疾患など、幅広く勉強ができます。特に、脳卒中の患者数は多く、日本の大学の神経内科では特異的です。脳梗塞急性期の診断と治療には、特に力を入れています。t-PA静注療法は言うまでもなく脳梗塞急性期の血管内治療も神経内科医が行っています。当科で血管内治療の専門医を目指すことも可能です。日本の大学病院の神経内科で、一番充実した研修が受けられると自負しております。

2.多くの優れた指導者

日本医大脳神経内科は、多数のスタッフで成り立っています。現在、付属病院には27人の医師がいます。脳卒中を専門に指導するグループと脳卒中以外の神経疾患を指導するグループがあり神経内科学を習得するまでは、幅広く、指導を受けることができます。毎朝、両グループでカンファレンスを行い、若手の医師を指導しております。チーム医療を実施しています。

3.理想とする診療体制

日本医大は、平成26年8月、新病院が開設されました。SCUが8床開設され、特に脳卒中をはじめとする神経救急疾患の受け入れ体制が充実します。脳卒中ホットラインを開設し24時間、神経救急疾患を受け入れます。当直も二人体制となり、より高度な診療を提供できます。決して一人で悩むことはないチーム医療を実施します。患者数も他の大学病院と比べ多く、充実した研修が受けることができます。

情熱のある君、一緒に脳神経内科を究めませんか!

日医大脳神経内科のスタッフ