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医局員インタビュー

Interview

鈴木 健太郎

日本脳神経血管内治療学会専門医

■ 脳神経内科あるいは血管内治療を目指したわけ

もともと外科に興味がありましたが、循環器内科を研修し、血管内治療に興味をもちました。その時神経内科の先輩に誘われ参加した研究会で、Merciレトリーバーという血栓回収デバイスが海外では使用されており、今後日本でも保険収載される予定であることを知りました。当時、循環器領域のカテーテル治療は治療法が確立しており、成績も良好でしたが、脳梗塞に関してはrt-PA投与に続く治療法に乏しく、無力さを感じることもありました。私が研修医であった2009年はまだ内科医で血管内治療に取り組む医師も少なく、どこで勉強すればいいのか不確定なところもありましたが、だからこそ内科医として血管内治療に従事したら意義があるのではないかと考え、志すことにしました。

■ 血管内治療専門医が全国に何人いるか?神経内科出身は何人?

指導医も含めると900人を超えております。しかし、全国の脳卒中患者数、施設数を考えると、まだまだ足りないと思います。神経内科出身が何人いるのか正確には分かりませんが、全体の1割いないくらいでしょうか。首都圏近郊や全国の神経内科医だけの血管内治療の研究会もできており、少しずつ垣根は広がっていると感じます。

■ 試験勉強はどうしたか?使った教科書など

試験自体も大変ですが、受験資格を得るためには、専門医または指導医と一緒に100症例を第2助手以上で経験することが必要です。試験に関しては、自分が経験した症例を復習することで、対応可能です!と言いたいところですが、実際には脳神経外科の先生と違い、細かな解剖になじみがないため、解剖に関してはイチから勉強し直しました。おすすめできる教科書もたくさんありますが、総会のCEPやブラッシュアップセミナーなど、血管内治療は講習会がたくさん行われてますので、そこで聞いてきたエキスパートの先生からの情報を自分で復習するというのが、効率的かと思いました。

■ 身長190cm以上とお聞きしておりますが、長いリーチを活かした血管内治療の秘技は?

今年の身体測定で、靴下を脱ぎ忘れたために、190㎝を超えてしまいました。遠くのものも届く反面、穿刺のときなど台が低く、苦労することもあります。

■ 10年後の自分像

2014年1月から大学病院に戻りましたが、多くの血管内治療医を目指す後輩がいる、恵まれた環境になっています。今後大学内で専門医を育成するためにも、指導医を目指したいと考えております。

■ 息抜きは何?

Jリーグの浦和レッズの大ファンです。スタジアムの近い、今の環境は応援するには最適です。

後藤由也 ~脳神経内科に入局して思うところ

専修医

■ 神経内科を目指す訳

私は大学の文系学部を卒業した後、医学部を再受験しました。医師を改めて志すきっかけとして、父が脳梗塞で入院する現場にいたことがあります。振り返ると神経内科への関心はその頃に始まりました。 四苦八苦という仏教の言葉があります。四苦とは「生老病死」というこの世の根源的な苦しみを指すそうですが、病院という場所は、まさにその苦しみが日常の風景として存在します。息子の顔も忘れてしまった老母、気がつくと手足が動かず話しも出来なくなった父親、親の年まで生きられないこと告げられる年下の女性-。特に脳/神経はブラックボックスが多く、神経内科領域は学術的な面白さはあっても「治らない」病気ばかりである、と揶揄されることがあります。断っておくとそのような疾患ばかりでなく、パーキンソン病や多発性硬化症など劇的に治療が進歩している分野もありますが、確かに難病も多く治療する手段がない場面もあります。

しかし老いさらばえ、癒し得ぬ病を抱え、死期が見えている、その瞬間においてもなお、患者の人生は続くのです。克服された病の全ては、かつて同じように多くの患者の苦悩と医療者の志があって達成されました。患者に寄り添い、悩み続ける日々が、神経内科医に流れる時間であり、そこに医の原点があると私は感じています。

■ 10年後の自分像

10年後の自分を予測することは難しくとも、10年後の日本を予測することは容易です。今から約10年後の2025年はいわゆる団塊の世代が大挙して75歳を迎えます。老年人口の生産年齢人口に対する比率は、1985年には高齢者1人を7人の現役世代で支えていたのに対し、2013年では1人を2.3人で支え、2025年には1人を1.8人で支える計算となります。更に厚労省は、2002年に149万人だった認知症高齢者は2025年に470万人に達すると予測しています。

医療と言うのはインフラであり、医師は公共財です。世界でも前例のない超高齢社会を迎える日本で、医療者として生きて行く意味について考えるとき、この現実を無視することは出来ません。解らない、動けない、食べられない・・・、それでも誰かの親であり、誰もが尊厳のある生き方を望むはずです。治す医療一辺倒の価値観は転換を迫られ、介護と医療はよりシームレスに連携することが求められるでしょう。そのフロントランナーとして神経内科医は立つべきであり、また求められる姿だろうと思います。

■ 息抜きは何?

睡眠。

岨康太

大学院生

■ 脳神経内科を目指した理由

私はもともと内科医を志望していました。そのため、初期研修では当院の内科系の科はほぼ全て回りました。その中で神経内科の第一印象として、一番訳が分からない科だなと感じました。もともと神経内科では、脳梗塞、認知症、パーキンソン病、髄膜炎、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、最近アイスバケツチャレンジで話題になった筋萎縮性側索硬化症(ALS)、少し前ではドラマ「1リットルの涙」の脊髄小脳変性症などの疾患を扱っていて、治療に難渋する病気が数多くあります。しかし実際はそれ以上に、診断のつかない病気の方がたくさんいらっしゃいます。原因不明の「しびれ」、手足が勝手に動く「不随意運動」、意思疎通がうまくとれない「意識障害」。診断がつかないことはしょっちゅうあります。他の科とくらべてもそのような病気に出くわす頻度は明らかに高いです。しかしその中で、現在何がわかっていて、何がわからないかを考えること、それに対してどのような病態を考え治療に移れるか、そのような診断・治療を行っている神経内科に対し興味をもちました。また、そのような方々に対し真剣に向き合っている諸先生方に感銘を受け、当院脳神経内科に入局を決めました。

■ 神経・脳血管内科医局の良い所

医局員同士とても仲が良いです。なぜだかわかりませんが(笑)。また、当院神経・脳血管内科は2013年度まで腎臓内科とともに旧第2内科であったため、現在も腎臓内科の先生方とは仲良くさせていただいております。神経内科の治療として血液透析を行うことがあり、専門である腎臓内科の先生にご相談させていただくことがありますが、その連携が密にとれ、当院当科の強みと考えます。

■ 10年後の自分像

ビールの飲み過ぎで高尿酸血症、内服治療開始。

■ 息抜きは何?

ぼーっとしてます。すごく、ぼーっとしてます。

中島壯崇

大学院生

■ 脳神経内科を目指した理由

脳卒中など治療法にさらなる発展が求められる急性期疾患、筋萎縮性側索硬化症など未だ治療法のない難病など、無限に研究の余地があり興味がつきません。

■ 10年後の自分像

現在大学院にて学んでいる分子遺伝医学、動物実験の技術を活かしていきたいと考えています。

■ 息抜きは何?

サッカー・野球観戦

日本医科大学脳神経内科・脳卒中集中治療科
〒113-8602 東京都文京区千駄木1-1-5
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